開発者紹介

中村 維男(なかむら ただお)

中村 維男(なかむら ただお)

1944年山口県生まれ。1972年東北大学大学院工学研究科(電子工学専攻)博士課程修了、工学博士。1988年東北大学教授。1994年米国スタンフォード大学客員正教授就任。2007年東北大学名誉教授、英国ロンドン大学インペリアル校教授フェロー決定、さらに慶應義塾大学教授。この間、東京大学理学部情報科学科、特に、英国ケンブリッジ大学計算機数学科での講義等多数実施。一方、株式会社トプスシステムズ最高技術顧問、さらに、株式会社ディマルチャでシニアアドバイザーを兼務し、日本を初めとする世界のITテクノロジーの発展に貢献。

スタンフォード大学にて、当人とMichael J. Flynn教授とで、メモリのアクセス・スピードが1000倍になる、大容量低消費電力なるマーチング・メモリを発明した。その結果、メモリボトルネックが全くない超高速計算機のアーキテクチャ(設計概念)を創り出した。これにより、旧来のプログラムに変更はなく、ハードウェアも単なるスリム化故に、低消費エネルギー、低コストで、製造技術も旧来のままという利点を持つ計算機の設計・構築が可能となった。

IEEE(米国電気電子学会)Computer Society Taylor L. Booth Award(計算機科学大学教授世界トップ賞)2004年受賞者(毎年1名、特に、米国スタンフォード大学計算機科学科で二人目)。IEEE シンポジウム COOL Chips 組織委員会委員長の後、諮問委員会委員長。IEEEライフフェロー。